Toshi
Omagari

Tangerine
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ファミリー名:Tangerine
分類:オープンソース書体
ファンダリー:Google Web Fonts
リリース年:2010
入手リンクGoogle Web Fonts

Tangerineはジョバンニ・フランチェスコ・クレッシなどに代表される16〜17世紀のイタリア・チャンセリー体にインスピレーションを受けて作った書体です。この書体の最大の特徴としてアセンダーがとても長く、優雅な見た目をめざした結果です。Tangerineは見出し組みや、大きめのサイズで短い文章量のテキストに向いています。また多くの伝統的なスクリプト体同様、オールキャップ組みでの使用はお勧めしません。

ちょうど大学を卒業をしたころにデザインが始まり、当時最も人気であったタイポグラフィ系のオンラインフォーラムであるTypophileに頻繁に進行状況を投稿していました。これを通して、2009年当時新技術であったウェブフォントのサービスを始めようとしていたGoogleからお声がかかりました。とくにデジタル画面用にデザインしたというわけではありませんが、システムフォントとの差別化のデモンストレーションとしては効果的だと思われたのでしょう。Google Web Fontsのローンチラインナップは10書体でしたが、その一つとして選ばれたことは大変光栄に思います。よくある質問への回答として、Tangerineを含むGoogle Web Fontsの書体はウェブ以外の用途、また商用利用でも完全無料で利用できます。ウェブ以外では本やカフェその他の個人経営のお店の看板などでよく見られます。

この書体はもともとある女性のために作られたもので名前もその方に因んでいますが、それ以上はシェアしないでおきます :)